非侵襲的にSpO2を測定する。低酸素血症の早期検出に有効である。
炭酸ガス曲線を表示する。
肺胞炭酸ガス分圧 PACO2と動脈血炭酸ガス分圧 PaCO2のよい指標となる。 しかし生理学的死腔が存在するときは ETCO2はPaCO2よりも低めに出るため注意が必要である。
手技的に容易であるため、緊急時の第1選択となる。
素早く挿管するのは困難であるが、苦痛が少なく、経口摂取が可能である。 なお頭蓋底骨折が疑われる場合は経鼻的気管内挿管は禁忌となる。
挿管チューブにスタイレットを先端約1cm手前まで挿入し、Jの字の形にしておく。 挿管チューブの先端にはキシロカインゼリーを塗り、バルーンの空気は十分に抜いておく。
枕を置いて頭を少し浮かせたほうが気道が直線化されて挿管しやすくなる。
右示指と拇指をそれぞれ上歯列と下歯列に置き、指をクロスさせて大きく開口させる。 喉頭鏡のブレードを中央やや右側から挿入し、ブレードの先端で舌をよけつつ奥に進ませる。 喉頭蓋が見えてきたらブレードの先端を喉頭谷に置く。 声門から目をはなさないようにして助手から挿管チューブを受け取り、気管内にゆっくりと挿入する。 口角で約22cmのところまで挿入したら右手でしっかりとチューブを握り、助手にスタイレットを抜いてもらう。 カフが耳朶くらいの固さになるまで空気を挿入する。 挿管チューブにアンビューバッグをつなぎ、聴診にて肺への空気の入りを確認する。
喉頭鏡による舌根部の圧迫は交感神経を刺激して高血圧や頻脈をきたすことがある。 逆に低酸素血症では迷走神経を刺激して低血圧や徐脈となることがある。
ETCO2とともに炭酸ガス曲線を表示することで気管内挿管の正否や換気の状態をモニターする。
呼気終末に気道内で計測された炭酸ガス濃度であり、肺胞炭酸ガス分圧 PACO2と動脈血炭酸ガス分圧 PaCO2のよい指 標となる。 しかし生理学的死腔が存在するときは ETCO2はPaCO2よりも低めに出るため注意が必要である。
ETCO2が進行性に増加するときは低換気もしくはCO2産生の亢進を示唆する。 ETCO2が低下するときは過換気を示唆し、過度な低下はPCO2低下による脳血流障害を来たす。
経皮的に連続的に酸素飽和度 SpO2 を測定する。低酸素血症の早期検出に有効である。
酸素化されたヘモグロビンの吸光度の違いを利用して、動脈血の酸素飽和度を検出する。 しかし70%以下ではその精度が低下する。
高濃度の酸素分圧を供給でき、呼吸を調整できるという利点がある。
1回換気量は通常 10[ml/kg] 程度、換気回数は10[回/分]程度を目安とする。
PO2が60mmHg以下。
急性呼吸不全では 55mmHg以上、慢性呼吸不全では 70mmHg以上が適応となる。
1回換気量が 3mL/kg 以下になると解剖学的死腔の存在により、実質的な換気量が保たれない。
最終的には肺水腫などの呼吸不全を併発することになるから。
原則として圧を制御する従圧式、換気量を制御する従量式に大別される。
吸気時に加圧して動脈血酸素分圧を上昇させる。呼気は肺の弾性によって呼出を行なう。
呼気に大気圧以上の圧力をかけ、呼気終末にも肺胞を虚脱させない。
強制換気は全くなく、自発呼吸だけの患者の呼吸相全体に一定の陽圧をかけるものである。 肺の虚脱が生じず、機能的残気量が増大することで酸素分圧を上げる効果がある。
自発呼吸の呼吸回数より少ない呼吸回数で一定換気量の強制換気を上乗せする換気法。 人工呼吸器からの離脱を行なう前段階に無気肺を回避するために実施される。
自発呼吸に合わせて気道内が一定の圧になるまで圧を補助するもの。
1回換気量を小さくして、かつ換気頻度を高めるもの。気道内圧上昇を防ぐ。
毎分60回以上の呼吸数で行なう人工換気であり、1回換気量を極端に減少させることで気道内圧上昇を予防でき、 ガス交換の効率を向上させる。
吸気時に加圧して動脈血酸素分圧を上昇させる。呼気は肺の弾性によって呼出を行なう。
自発呼吸の呼吸回数より少ない呼吸回数で一定換気量の強制換気を上乗せする換気法。 人工呼吸器からの離脱を行なう前段階に無気肺を回避するために実施される。
コンピューターにより自発呼吸に同期させて補助換気を行なう。
呼気に大気圧以上の圧力をかけて呼気終末にも肺胞を虚脱させないことで、肺胞内の酸素濃度を保つことができる。
拘束性肺障害がある場合には吸入された酸素は主に空気抵抗の低い部位に優先的に流れるため、抵抗の高い末梢肺胞 は呼気時に虚脱したまま吸気時にも膨張しなくなり無気肺を生じる。 これを防止するために呼気終末にも陽圧をかけることで肺胞の虚脱を防ぐ。
無気肺、肺水腫など。
高圧酸素を吸入させることで、血中に溶存する酸素量を増加させ、組織での低酸素障害を改善させる。
加圧によって貯留ガス容積を減少させることで腸間膜の血流を再開させる。
体内に閉鎖腔がある場合は禁忌となる。肺のブラは減圧時に破裂の危険を有し、耳管閉塞や慢性副鼻腔炎では加圧時 に耳痛を生じるため。
Lorrian-Smith効果によって肺機能の低下が起こる。
全身痙攣および意識障害をきたす (Paul-Bert効果)。
網膜血管の増殖と出血によって網膜剥離をきたして失明する。
鼓膜内も閉鎖腔であるため意識障害のある患者では耳管適応不能によって鼓膜が破裂することがある。 予防には鼓膜切開が必要となる。
Akimichi Tatsukawa