心室内腔の拡大を伴なった心拡大と収縮力の低下を基本病態とする症候群である。 特に基礎疾患のない若年者に生じ、心不全が慢性的に進行する。
心室の収縮不全によって早期より心拍出量が減少し、鬱血性心不全となる。 収縮期末期の容積は増大し、心拡大を招く。
呼吸困難や胸痛で発症するが、しばしば自覚症状を欠いたまま進行し心拡大にて発見されることもある。 進行すると左心不全の症状が出現する。
強い脈と弱い脈が交互に出現するものであり、心筋コンプライアンスの減弱による心不全の徴候である。
第3音は、拡張早期に心室が急速に血液で充たされるために生じた低周波性過剰心音である。 このため1音と2音のほかに、もう一つ心音が加わったことによる特有な三拍子を呈する(奔馬調 gallop rhythm)。
第3音と第4音がともに聴かれるもの。
肺水腫による呼吸困難や聴診にてラ音を聴取する。
著明な心拡大を認め、しばしば発見の端緒となる。
左室肥大や不整脈の所見を得る。
心エコー像は こちら。 大動脈弁の early systolic closure が見られる。
左室内腔の増大と左室壁の運動低下を認める。
心筋の線維化を反映して心筋の一部に欠損像を呈する。
心臓移植の適応となる。
Akimichi Tatsukawa