髄膜のなかで硬膜を除く、軟膜もしくはクモ膜の炎症をいう。
通常は、くも膜下腔の髄液を介して脊髄や神経根に波及し、びまん性の脳脊髄膜炎 cerebrospinal meningitis とな る。ただし、結核や梅毒は特に脳底部を好んで浸し、脳底部髄膜炎 basal meningitis をきたす。
クリプトコッカス性髄膜炎が多い。
突然の発熱と頭痛で発症する。
ただし小児では陰性となることが多い。
まず糖を見て、糖正常ならばウイルス性を疑い、糖低下があれば白血球分画に着目する。 ただし頭蓋内massにより頭蓋内圧亢進状態が著しいときは腰椎穿刺の際に脳ヘルニアを来たすことがあるので 禁忌となる。このため髄液検査の前に頭部CTを施行する必要がある。
脳ヘルニアの危険から腰椎穿刺が禁忌となる場合にはCTもしくはMRIを実施する。 脳溝がはっきりしなくなり、造影にて炎症により肥大した髄膜が描出されることがある。 水頭症が生ずれば脳室の拡大がみられる。
交通性水頭症となる。
髄液検査にて好中球が著しく増加し,髄液は肉眼的にも白濁し,糖は低下している。
髄液検査では細胞増加はさほど強くなく,髄液はふつう透明である. 初期には好中球が増加することもあるが,主体はリンパ球である. 糖は,ウイルス性では変わらないが,真菌性,結核性では低下する。
抗原価や抗体価の検索のみならず,墨汁法で菌体の検出を試みる。
髄液を放置するとフィブリンの析出がみられる. 一般検査のほか,病原体検出のため細菌・真菌の培養とウイルス抗体価の検索に提出する.菌体の分離・ 同定あるいは抗体価の有意な上昇がみられる. 結核性の場合はMRIやCTにおいて,膿瘍(結核腫)が髄膜や脳実質内に認められる。
細胞診やCEAなどの腫瘍マーカーの検索も行ない、PCR法による病原体DNAの検出も有効である。