すべてのステロイドホルモンは cyclopentanoperhydrophenanthrene を骨格に持ち、炭素17個を有する。 炎症を促進する化学伝達物質の産生・遊離を抑制する。
副腎皮質ホルモンは間接的にホスホリパーゼA2を阻害し、その結果プロスタグランジンとロイコトリエンの合成が 抑制されることによって抗炎症作用をもたらす。
さらに以下のような免疫抑制の作用も併せ持ち、炎症を強力に抑制する。
そもそもアラキドン酸カスケードによって合成されるロイコトリエンはI型アレルギー反応において肥満細胞から 分泌され、強力な血管収縮作用と強力な気管支平滑筋収縮作用を持つため、ヒスタミンとともに気管支喘息を生じ る原因となる。
副腎皮質ホルモンはこのロイコトリエンの生成を抑制することによって抗アレルギー作用をもたらす。
リポコルチンはホスホリパーゼA2を阻害する。
活性化ホスホリパーゼA2がアラキドン酸を細胞膜上のリン脂質から遊離することによってアラキドン酸カスケード の反応が開始される。 したがってリポコルチンによるホスホリパーゼA2の阻害は、アラキドン酸カスケードの全行程を抑制することになる。
ACTH分泌が減少して副腎皮質が抑制される。
成長阻害、骨粗鬆症、糖尿病など。
したがって糖尿病にステロイド剤を投与することは原則として禁忌である。
食欲増進、白内障、便秘、鬱病、不眠など。
短期間の大量投与はあまり問題ないが、持続期間が長かったり頻度が多いと副腎萎縮などの副作用を生じやすくなる。
特に骨格筋のタンパク分解を促進する。
ステロイドにはタンパク合成の抑制や線維芽細胞増殖を阻害する作用があるから。
そもそも糖質コルチコイドは腸管からのCa
の吸収を抑制するが、二次性にPTHの分泌亢進を招く。
このため骨再吸収が促進される。
そもそもコルチゾールには毛細血管透過性の減弱・リンパ球増加の抑制・サイトカイン分泌の抑制・アラ キドン酸カスケードの抑制などによる抗炎症作用があり、これは翻って免疫抑制作用となるので、易感染 傾向を示す。
白血球の全数は増加するが、リンパ球および好酸球は減少する。
ステロイドは胃酸分泌を亢進する。
抗体産生の抑制
Akimichi Tatsukawa