睡眠調節障害を主徴とする疾患であり、別名「居眠り病」と呼ばれる。
間脳および中脳の覚醒維持機構や、レム睡眠段階の抑制機構の障害が原因と考えられている。 このため覚醒状態から睡眠にはいる際に、ノンレム睡眠を経ずに直接レム睡眠に移行するという特徴を有する。
急激に起こった情動を契機にして全身に脱力が起こる現象をいう。情動刺激によってレム睡眠時と同様の筋緊張低 下が部分的に出現するものである。
眠り際に生じる幻覚で、不安などの強い情動を伴う。
REM段階からの覚醒時において目覚めているにもかからわず筋緊張の低下が持続する状態であり、いわゆる「金縛り」である。
全ての患者で陽性となる。
メチルフェニデート methylphenidate などの精神刺激薬で昼間の覚醒水準を上昇させる。
レム睡眠を抑制する効果がある。
日中の計画的昼寝を奨励するのも有効である。
数日前後の過眠状態を周期的に反復するもの。 間脳の機能的脆弱性に起因すると考えられる過眠症であり、10代の男子に好発するが、多くは20歳を過ぎると自然治 癒する。
傾眠傾向に過食と抑制欠如を伴うもの。神経性食思不振症候群との鑑別を要するが、本症は思春期の男子に多い。1
数日から十数日間にわたって傾眠し続ける。
多くは青年期に自然治癒する。
抗てんかん薬のカルバマゼピンや抗躁薬の炭酸リチウムなどが利用される。
Akimichi Tatsukawa