多臓器に壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫を形成する原因不明の全身性疾患である。 特に肺が好発部位となり、結核・過敏性肺臓炎との鑑別が問題となる。
20歳代と中年女性に好発する。
病因は不明だが、おそらくT細胞とともにB細胞による抗体産生も関与するIV型アレルギー反応と考えられている。
なんらかの抗原、あるいは刺激によって活性化されたマクロファージがCD4+Tリンパ球に抗原提示をなし、これによっ て活性化されたCD4+Tリンパ球が種々のサイトカイン(IL-2やIFN-γなど)を分泌することによって病巣が形成される と考えられている。
間質性病変によって拘束性障害となる。
両側肺門リンパ節腫脹 BHL のみが見られる。
BHLに加えて肺野病変が出現する。
肺野病変のみであり、蜂巣肺に進展する。
非特異的症状としては発熱や全身倦怠感だが、羞明感がもっとも多い。無症状のことも少なくない。
肉芽腫病変が肺実質や気道を占拠することに起因する。
肉芽腫病変が喉頭に及ぶと出現する。
ほとんどの症例で両側肺門リンパ節の腫大 BHL がある。 肺野には上肺野優位に粒状影が見られ、特にサルコイド肉腫が胸膜直下や間質に沈着するため小葉間隔壁の肥厚が認 められる。
活性化された肺胞マクロファージがインターフェロンγの作用によってビタミンD3を産生するから。
リンパ球増加、なかでも活性化Tリンパ球が増加する。
本症ではCD4+Tリンパ球が増加するため、CD4/CD8比の上昇を見る。 これは原則としてCD8+Tリンパ球が優勢になる過敏性肺臓炎との鑑別に有用である。
ACEは肉芽腫に由来する。
心サルコイドーシスを合併すると伝導障害が見られることがある。
TBLBやDaniels生検により非乾酪性肉芽腫を確認する。
特に肺胞領域の間質に多発性でかつ融合性である肉芽腫が形成される。 肉芽腫には封入体を持つラングハンス型巨細胞と類上皮細胞が出現し、その近傍にはリンパ球および単球の浸潤が 見られる。
本症の原因はアレルギー反応と考えられるから、ステロイド剤で免疫機能を抑制する。 特に肺に加えて心臓・中枢神経・腎臓などの生命予後に関係する臓器が侵された場合には絶対適応となる。
Akimichi Tatsukawa